下顎前歯部SRPの練習です


【2020年5月14日 5:54 PM更新】


新人歯科衛生士のN美です。

最近、下顎前歯のSRPの研修が始まりました。

 

●SRPを行う目的・意義

・歯石を除去し、歯面を滑沢化させることで、歯周組織の状態を改善します。

 

●SRPにおいて重要だと思うこと

・歯面を傷つけず、歯石を除去すること。

・患者さんに痛みを与えないこと。

 

●練習当初、できなかったこと

 

①スケーラーのポケットへの挿入がうまくできなかった。

 

②痛みを与えてしまっていました。

 

③刃先の感覚を感じることができていなかった。

 

④エッジを感じながら、スケーラーを動かすことができなかった。」

 

 

●なぜ、できなかったのか

 

①歯の形態に沿わせるようにスケーラーを挿入できていなかった。

 

②ブレード全面を使うというイメージがあり、ポケット内にスケーラーを入れすぎていました。

刃先を歯面から離さないように意識ができていなかった。

 

③力をかけながらやるというイメージがあり、スケーラーを持つ手に力が入りすぎていた。

 

④第一シャンクと歯軸が平行になるようにスケーラーを起こすことができていなかった。

 

 

●どのように改善したら、できるようになったか

 

①先輩の衛生士さんがどのように挿入しているのかを実際に見せてもらい、

その後、顎模型を用いて歯の形態にブレード内面が沿うように挿入してから

スケーラーを起こす練習を繰り返しました。

 

また、舌側ではユニットの背もたれを少し起こすことで、見やすくなり挿入しやすくなりました。

 

②歯に対してブレードのほうが長いことがあることを理解し、

刃先を歯面から離さないことを一番に意識するようしました。

 

参考書籍:SRPのArt&Science 長谷ますみ流クリニカルメソッド(デンタルダイヤモンド社)

 

参考書籍:かとうひさこのプロフェッショナル・スケーリング・テクニック(医歯薬出版)

 

長谷ますみさんの著書『SRPのArt&Science』(デンタルダイヤモンド社)P12の、

「挿入時にもっとも注意すべきことは、刃先を浮かせないこと。

刃先が浮くことを避けるには、できるだけフェイス面を歯面のほうへ倒す

そうすることで挿入幅が小さくなり、刃先も歯面へ向きやすくなる。」

という記載を参考にしました。

 

 

 

→ブレードの内面が上を向いた状態で、シャンクも歯面から離れています

 

 

→ブレードの内面が歯面に沿っています

ポケット内に挿入したら、シャンクを起こします。

 

 

③プロービングの練習時も、

力を抜いたらプローブの先端がポケット底に当たっていることを感じることができたことを思い出し、

できるだけ力を抜くよう心がけました。

 

SRPのArt&Science』P7の、

「感染除去とは、あくまでも歯面上に付着している細菌叢を除去することで、

拭き取るという感覚に近い。

 

具体的には、カッティングエッジを歯面に長く適合させ、

軽くすべらすように動かす。

 

そして、歯石のギャップに当たると動きが止まる。

 

その歯石を取り除くように集中して力をかける。

 

できるだけ歯根面を削らず、引っ掛かりや出っ張りだけを意識して、

剥がし取るように施術を行う。」という記載を参考にしました。

 

④顎模型を用いて、レストをどこに置くとスケーラーを起こしやすいのか

・動かしやすいのかを考えながら繰り返し練習しました。

 

舌側はミラーを用いるため、顎模型を用いて直視で挿入し、

スケーラーを起こした後、ミラーにはどのように写るのか確認しながら練習しました。

 

スケーラーのシャープニング (主にグレイシーキュレットについて)

 

縁上スケーリングのまとめ

 

新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院の常勤歯科衛生士





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