【2020年5月13日 8:28 PM更新】
新人歯科衛生士のN美です。
今回は縁上スケーリングについて、まとめてみました。
●歯肉縁上スケーリングを行う目的・意義
歯肉縁上の歯石やプラークを除去することで、
再び汚れが付きやすくなることを防いだり、
歯肉の状態を改善する。
●練習当初、難しく感じたこと
①歯面に対して、適切な角度でスケーラーの刃をあてることが難しかった。
②キュレットでの下顎前歯部のスケーリング。
ブレードに対して歯冠の幅が狭いため、難しく感じた。
●どのようなことを意識し、改善したか
①歯面に対して、適切な角度でスケーラーの刃をあてることが難しかった。
→刃先が歯面から浮かないように意識した。
顎模型にマニキュアを塗り、マニキュアを取ることで
刃が適切に当たっている感覚を覚えるようにした。
※マニキュアを塗ると、それを落とすことに集中してしまいがちで、
刃先が浮いてしまったり、力を入れすぎたりしてしまう恐れがあるので
少し注意が必要だと感じた。
②キュレットでの下顎前歯部のスケーリング。
ブレードに対して歯冠の幅が狭いため、難しく感じた。
→力を抜き、刃先の感覚に集中して、刃先だけをあてるように意識した。
また、適宜鎌型スケーラーやモースのスケーラーを用いてアプローチする。
参考書籍1:SRPのArt&Science 長谷ますみ流クリニカルメソッド(デンタルダイヤモンド社)
参考書籍2:かとうひさこのプロフェッショナル・スケーリング・テクニック(医歯薬出版)
【近心部のスケーリング】
【中央部のスケーリング】
【遠心部のスケーリング】
●プラークが残りやすい部位・歯石が付着しやすい部位
・上顎臼歯部頬側、下顎臼歯部舌側の歯頚部、最後方臼歯遠心に
プラークが付着している人が多い
→歯ブラシの毛先が届いていない、当たっていない。
・下顎前歯部に歯石が付着している人が多い
→唾液の分泌が多く、プラークが石灰化しやすい。
●患者さんへの配慮と術者の負担軽減
・スケーラーは刃物であるため、他の器具以上に扱い方に注意する。
・痛みがあれば申し出てもらうよう、始める前に声かけを行う。
・辛い姿勢で行うことがないよう、適宜見やすいポジションに自分が動く。
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