【2020年5月10日 10:38 AM更新】
お元気ですか?新人歯科衛生士のN美です。
今回は、PMTCを練習する際に勉強したこと、
身についたことをご紹介します。
●PMTCを行う目的・意義
・患者さんががセルフケアではプラークを落とすことが難しい、
最後方臼歯遠心や歯間部、歯頚部、口蓋・舌側、
歯肉縁下1mm程度のプラークを除去すること。
・PMTCを行いながらプラークの付着部位を把握したうえで、
その部位の磨き方や清掃用具について提案し、
セルフケアに取り入れてもらうことで
う蝕や歯周病のリスクを軽減すること。
●確実にPMTCができるように
一回PMTCを行ってから、患者さんのお口の中を
プラークの染め出しをした写真です!
PMTCって難しい、と思い知らされました。
・歯面のカーブに合わせながらラバーカップをあてているつもりでも、
歯頚部や歯間部のプラークが除去できていなかったのです。
・自分ではPMTCができたと思っていても、目に見えないだけで、
プラークが取り切れてないことを実感しました、、、
●どうすれば、プラークを残さずにPMTCできますか?
・PMTCを始める前に、探針でプラークの付着の程度や、
付着しているプラークの質(厚み、硬さなど)を把握します。
・プラークの付着の程度を把握したうえで、
できるだけ歯面を傷つけないように考えてペーストを選択したり、
歯面にラバーカップを押し当てる力をコントロールしたり、
ハンドピースの回転数を調節したりします。
・歯冠の近心・中央・遠心に合わせて、
ラバーカップを当てる角度を変えていきます。
・臼歯部、特に大臼歯は歯冠に膨隆があるため、
ラバーカップを下からあてるイメージで
歯頚部のプラークを除去するように気を付けます。
・付着しているプラークが厚い場合には、
先端をブラシに変えるのも有効です。
・上顎の最後方臼歯の遠心面は、
口蓋側からのほうがアプローチしやすいですね。
・右側の歯列を磨く時には患者さんの顔を右に、
左側の時には顔を左に向けてもらうと見やすかったです。
・慣れないとプラークの磨き残しには気づけない
ということを常に意識するようになりました。
・PMTCからフロスまで一通り終わったら、
プラークの取り残しがないか?
探針を使って確認するようにしましょう。
特に、最後方臼歯の遠心は要注意です!
●患者さんへの配慮と自分の負担軽減
・唾液がのどにたまると苦しいのでこまめにバキュームを行う。
・顎がだるくなるので、途中で口を休めていただきます。
・何か不快感があったら伝えてもらうように、
はじめに患者さんに声かけをするのが大切です。
・自分が見やすいよう、適宜患者さんに顔の向きを変えてもらう。
・ユニットの高さ、背もたれの角度が自分に合うように調節する。
●ハンドピース以外の注意点
ハンドピースの操作は模型で慣れてから
先輩のお口を借りて練習させていただきました。
うまくラバーカップが歯面に当たらない場所は
力が入りすぎてしまうことがありましたが
徐々にコツがつかめてきたと思います。
特に、大臼歯を磨く時には視野を確保するのに
デンタルミラーで頬粘膜を排除する必要があります。
ここで見やすくするために余計な力を入れすぎたり、
ミラーで歯肉を押したりすると
患者さんに痛みを与えるかも知れません。
患者さんの代わりに練習させていただいた先輩から
「ミラーの使い方に気を付けているみたいで
頬粘膜や歯肉が痛むことがなくて上手だね。」
とほめてもらえて嬉しかったです!
今後も、患者さんに不快な思いをさせないように
気を付けてスキルアップしていきたいと思います。
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