エアフロー(ハンディジェット)のマニュアルです(新人歯科衛生士 N美)


【2020年5月25日 12:54 PM更新】


新人歯科衛生士のN美です。

 

エアフローはグリシン、エリスリトール、重曹等の薬剤を水と空気のスブレーで歯面に吹き付けて清掃する機械です。

 

基本的に歯質よりも柔らかい薬剤を使用しますので、歯の表面を傷つけずにバイオフィルムや着色を除去できます。

 

今回は、エアフローの準備から実際の施術までをマニュアルにまとめてみました。

 

【準備物】

・基本セット
・排唾管
・唇を保護するためのワセリン(ロールワッテにつけておくと唇に塗りやすい)
・顔にかけるタオル

 

 

【術前の注意点】

・呼吸器系の疾患がある人はムセやすかったりするため、最初に呼吸器系の疾患がないか確認する。

・ジェットの効果について説明する。
・プラスパウダーは主成分がエリトリトール(代用甘味料)で、歯垢を分解しやすくする、口内細菌の活動を弱める、歯垢形成を抑制する、歯垢の結合を緩める効果がある。
・歯肉の引き締め効果があるため、出血が減る。
・継続することで着色が付きにくくなる。
・歯の表面を傷つけず、歯面をツルツルに。

・患者さんの顔にタオルをかける。

 

 

・唇を保護するため、ワセリンを唇の内側に塗る。

・舌にガーゼを置くかどうか患者さんに希望を確認。

・口腔内で使用する前に、バキュームとジェットを持ち、バキュームに向かってジェットを噴射させ、水が出るまでフットペダルを踏む。

 

・水が出たのを確認してから口腔内で使用する。

 

 

 

【施術】

・歯面にあてるときは、くるくる円を描くように動かしながらあてる。
・ノズルは切端方向に向け、気腫の発生を防ぐため歯肉溝には向けない。

・歯肉からは3~5㎜離して、歯面に対して30~60°の角度をつける
・ジェットの先端を歯面に近づけるほど着色は取れやすいが、痛みを感じさせやすくなってしまうため注意。

・ジェットと対角にバキュームを置く。

・最後臼歯の遠心はミラーを使うと良い。

 

・少しかけてみてから、痛みがないか確認する。

・ジェットをかけ終わったらうがいしてもらう。

・食事はジェットをかけた直後から可能。

 

エアフローマニュアルのダウンロード

 

Aさんの練習をお手伝いしてみました

私が臨床に慣れた頃に、パートの歯科衛生士Aさんが入社されました。

Aさんはキャリア10年以上のベテランなので患者さんへの対応がとてもお上手です。

ただ、これまでの勤務先ではエアフローを行う機会が少なかったようです。

 

そこで、Aさんのエアフローの練習に私がお付き合いすることになりました。

Aさんが抱えた課題と解決方法についてレポートをご紹介します。

 

『お疲れ様です。
エアフローのレポートをお送りします。

 

 難しかった部位
・左上臼歯部頬側面
・左下臼歯部頬側面
・右下臼歯部舌側面

ハンドピース上下前歯部頬側面

 

 対応方法

左上臼歯部頬側面

ポジションは9時の位置で行う。
最後臼歯部からハンドピースを挿入して、ハンドピースの背中部分で頬粘膜を排除する。

できるだけノズルを歯に近づけるようにする。

 

左下臼歯部頬側面

ポジションは9時の位置で行う。

できるだけノズルを歯に近づけるようにする。
バキュームを舌側から挿入するとパウダーの飛び散りを減らせる。

右下臼歯部舌側面

ポジションは9時の位置で行う。

できるだけノズルを歯に近づけるようにする。

患者さんに少し右を向いてもらう。

ハンドピースの背中で舌を排除しながら行う。

上下前歯部頬側面

ポジションは12時の位置で行う。
パウダーが飛び散りやすいので、しっかりバキュームで覆うように受け止める。

右手の薬指で口唇を排除しながら行うとやりやすい。

 

レモン味のエアフローを試してみました

 

 





前へ:
次へ:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新人歯科衛生士の研修】の関連記事




新着記事


アーカイブ