「数字」で把握することの重要性


【2026年8月2日 9:28 AM更新】


歯科医師の過剰は常識となっており、歯科医院の患者数を 増やすことに興味のない院長先生は ほとんどいらっしゃらないでしょう。   ひと昔前は新規開業の歯科医院ができると 若い歯医者さんへの期待を持った患者さんが 集まるのはごく普通の現象でした。   毎日、新患が来院されて口コミでさらに 患者さんが増えるという好循環が当たり前だった 時代には、集患に特別な費用や時間をかける 必要はありませんでした。   今では新規開業時に患者さんを集客するためのWeb対策や医院の内覧会の代行業者が 入るのが常識となっており、 歯科医院の経営を順調に行うには 安定した集患が必須なことは周知されています。   ここで気をつけていただきたいのは 「新規患者のほとんどは 他の歯科医院から転院されてきた患者さん」 だということです。   歯科医院に対する不満を解決したり 継続して通院する必要性が伝わらないと、 新患が来院しても かかりつけ医院として通い続けてもらえる 可能性は低いということです。   お口の健康を守る歯科医院として 患者さんに認めていただき、 メンテナンスを末長く続けていただくために 松田歯科医院で重視しているポイントは以下の3項目です。

 

1.’健康な患者さん’を増やし続ける

2.医院理念を明言し統一させる

3.費用対効果の高い集患メディア

これらのポイントはWeb集患だけでなく スタッフの採用・育成とも密接に関連していますので、 単純に患者数を増やすこと以上に 歯科医院の経営に大きな影響を与えます。  

歯科医院の集患について相談をいただく先生方には事前にワークをお願いしています。   ワークの内容は直近3か月のメンテナンス の対象となる患者数と、実際に来院して 定期健診を受けられた人数を お知らせいただくというものです。   多くの歯科医院では定期健診のお知らせを リコールはがきで行っていますので、 リコールはがきを送った人数と 実際にメンテナンスを受けた人数と いいかえてもよいでしょう。   リコール率=(実際に来院した患者数) ÷(メンテナンス対象者の人数)ですから、 上の数字をお知らせいただくことで各医院のリコール率を計算できます。   ここで興味深いのは、来院者数とメンテナンス対象者数について、両方の人数をお知らせくださいと連絡 しているのですが、多くの院長先生は リコール率をご自分で計算して教えてくださることです。   つまり、(実際に来院した患者数)と (メンテナンス対象者の人数)という 2つの数字を見ると自然に計算して リコール率を知りたくなってしまうのですね。   そして、院長先生と実際にお話しすると 「リコール率を計算してみると 事前に予想していた数字とは違いますね」 と仰る方がほとんどです。   ”リコール率の改善”を実現するための相談なので、参加される医院の リコール率を把握しておかないと 効果の有無を判断することができません。   そのため(実際に来院した患者数)と (メンテナンス対象者の人数)を お知らせいただくのは当然といえます。   しかし、先生が思っている以上にセリコール率の把握には重要な意味があるのです。  

リコール率を正確に把握していただく意味とは なんでしょうか?  

少し時間を取って考えてみてください。    

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(実際に来院した患者数)/(メンテナンス対象者の人数) = リコール率  


リコール率を正確に算出した経験をお持ちの 院長先生ならお分かりだと思いますが、 自院のリコール率を数字でしっかり把握すると 「この数字(=リコール率)を何とかしてアップしたい!」 という強い気持ちがわいてきます。   メンテナンスで実際に施術する歯科衛生士さんは 個々の患者さんと長時間接し口腔衛生指導を含めた コミュニケーションを取ることができます。   つまり、メンテナンスの意義や健康維持に関する 問題点をお伝えする際に、一人一人の患者さんに 合わせた対応が可能で、リコールに応じて 再来院していただくことで手応えも得られます。   さらに、担当衛生士制を導入して リコール患者さんを診察するための予約枠を確保 している歯科医院では、各々の歯科衛生士の枠に 何名のリコール患者さんの予約が入っているか 一目瞭然となります。   1か月以上先までメンテナンスの患者さんの 予約が埋まるようになれば、まさに、 歯科衛生士冥利に尽きる状態と言えるでしょう。   このように、現場で直接患者さんに対応する 歯科衛生士さんは個別の対応(=戦術)により 予防歯科の定着に貢献し満足感も得られますので’ リコール率’という歯科医院全体の状態を表す数字に 注意を払う必要は少ないのです。   しかし、自院を予防型の歯科医院に近づける ために必要な仕事は、 ・歯科衛生士を含めたスタッフ毎に必要な研修の実施 ・リコールシステムの有効性の評価 ・予防歯科の重要性を医院全体の理念として 患者さんに伝え続けること ・メンテナンスの効果や効率を高める 機材導入の検討 ・スタッフ採用の検討や望ましいスタッフを 採用できるシステムの構築 ・診療予約システム導入の検討等があげられます。   上記の業務をすべて院長一人でこなす必要は ありませんが、歯科医院経営の責任者としては 最終決定を下す責任があります。   予防型の歯科医院として成長できているか 判断する基準として’リコール率’を算出することは、 成長のために行う努力の方向性が間違っていないか 判断するための重要な指標を得る方法です。   また、’根管治療の成功率’や’補綴物の生存率’を 改善するのと同様に、自院の’リコール率’を 0.1%単位まで計算して把握すれば 院長の性(さが)として自然と改善したくなります。   予防型歯科医院実現の第一歩として、 ぜひ(メンテナンス対象者の人数)と (実際に来院した患者数)について 直近の3か月で正確な数字を洗い出してください。    





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