【2021年9月5日 8:09 PM更新】
●超音波スケーラーでスケーリングを行う目的・意義
・歯冠や歯根に付着した歯石を除去することで、歯周組織の維持・改善を図る。
・キャビテーション効果でポケット内の洗浄ができる。
(参考:SRPのArt&Science P34.35)
●難しく感じたこと
①患者さんに痛みを感じさせないようにスケーリングすること。
②上顎7番遠心のスケーリング時、チップを根面にあてること。
③歯石を効率よく除去すること。
●どのようにして改善したか
①歯肉を開かないよう、チップ先端を歯面から離さないよう意識した。
ポケットが深い場合は、特にチップの先端が根面にあたっている感覚に集中するようにした。
始める前に「途中で痛みがあれば教えてください」、
途中で「痛み大丈夫ですか」と、
患者さんに声をかけるようにした。
また、最初にHys部位を確認しておく。
②ミラーを用いて部位を確認し、頬粘膜をハンドピースで排除しながら、チップの先端が歯面にあたるように意識した。
8番が萌出していたり、歯列の関係でチップの先端をあてることが難しい場合は、キュレットスケーラーを用いる。
③歯面・根面に対して10~20度の作業角度に設定し、先端部の側面をあてる。
チップの背面あるいは内面をあてると、歯面・根面を叩く方向となり、不快感が増し、除去効率も悪くなる。
(参考:プロケアの本 P72)
●患者さんへの配慮
・ペースメーカーの入っている患者には禁忌。初診の場合、必ず確認する。
・注水下で行うため、できるだけ口腔内に水がたまらないよう、排唾管の位置を調節する。※
・特に高齢者等、ムセやすい患者もいるため、ユニットを起こしぎみにするなどする。
・Hysが出やすい患者は、最初にHys確認を行う。
※排唾管について
- 下顎最後臼歯部の奥に挿入する。
動きやすい場合は入れた側の方向に顔を傾けてもらう。
音でしっかり吸えているか確認をする。
上顎臼歯部は排唾管があると最後臼歯部が見えにくいので反対側に入れる。
下顎は左側に排唾管を入れっぱなしにする。排唾管で左側頬粘膜を排除するとやりやすい。
レストの位置は口腔外にとるようにする
右手薬指で患者さんの顎右寄りにとるとやりやすい
↓
視野が広がる
細かい動きが可能になる
何度も固定を取り直す必要がなくなる
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