新人歯科衛生士の研修カリキュラム


【2020年4月1日 9:30 AM更新】


新人歯科衛生士のN美です。

わたしが院内で研修を受けた際のカリキュラムをご紹介します。

 

①口腔内写真

参考書籍:だれでもバッチリ撮れる!口腔内写真撮影(クインテッセンス出版)

 

(1)一眼レフカメラの使い方、撮影方法の確認をする

(ピントの合わせ方、リングフラッシュの操作方法)
(2)顎模型を使い、5枚法で撮影できるように練習する
※最初は撮影部位ごとに練習し、慣れてきたら時間を計りながら5枚連続で撮影する練習をする。

(目標とする時間・・・5分)
(3)院長、スタッフの口腔内で撮影する

(4)顎模型を使い、12枚法で撮影できるように練習する
※5枚法と同様、最初は撮影部位ごとに練習し、慣れてきたら時間を計りながら12枚連続で撮影する練習をする。(目標とする時間・・・8分)
(5)院長、スタッフの口腔内で撮影する
☆参考書籍に近い写真が撮れるように。
→参考書籍のP16~48を参照し、患者の顔の向き、ミラーの角度、ピントなどを意識して、規格性の高い写真が撮れるように練習する。

 

口腔内写真(5枚法)の撮影~説明方法

口腔内写真(12枚法)の撮影方法

 

②歯周組織検査(プロービングの練習)

参考書籍:しっかり測定できる!歯周組織検査パーフェクトブック(クインテッセンス出版)

(1)プロービングチャート記入の練習をする
(2)先輩のプロービングを見学し、プローブの角度やポジショニング等を確認する
(3)先輩のプロービングを受けさせてもらう
(4)顎模型を使い、プロービングの練習をする
※プロービング圧の確認は、確認用のプローブを使ったり、自分で自分の口腔内でプロービングしてみると良い。(ポケット底を傷つけないように)
(5)院長、スタッフの口腔内でプロービングする

 

歯周組織検査のプロービング練習

 

③PMTC

(1)先輩のPMTCを見学し、ラバーカップやブラシのあて方、ポジショニング等を確認する
(2)先輩のPMTCを受けさせてもらう
(3)顎模型、タスカル、ラバーカップを使い、あて方を確認する
(4)院長、スタッフの口腔内でPMTCを行った後、染め出して口腔内写真を撮る。
※自分の苦手な部位を確認する。(最後方歯の遠心面、下顎前歯の舌側等)
(5)染め出された汚れを落とすように、再度PMTCを行う

 

PMTCの練習からわかったこと

 

 

④SRP(キュレットスケーラー)

参考書籍1:SRPのArt&Science 長谷ますみ流クリニカルメソッド(デンタルダイヤモンド社)

 

参考書籍2:かとうひさこのプロフェッショナル・スケーリング・テクニック(医歯薬出版)

 

(1)顎模型を使い、スケーラーの挿入方法や動かし方、ブレードのあて方、ポジショニング等を確認する
→特に、参考書籍1.のP12~15、30~33、DVDの「臼歯部攻略法」、「上顎臼歯のSRP」、「下顎臼歯のSRP」を参照。
(2)院長、スタッフの口腔内でSRPする

 

縁上スケーリングのまとめ

下顎前歯部SRPの練習です

 

 

⑤シャープニング

参考書籍:歯科衛生士さんのためのシャープニング

―誰でもできる新田式シャープニング法(デンタルダイヤモンド社)

(1)本とDVDを参考にしながら、シャープニングのやり方を確認する
→特に、参考書籍のP25~37、DVDの基礎編「切れ味の評価」、「砥石とスケーラーの位置づけ」、「カッティングエッジの直線部分の研磨」、「カッティングエッジのトゥの丸い部分の研磨」を参照。
(2)シャープニングを行い、切れ味を確認する

☆カッティングエッジが鈍ってきたかどうかを判断できるよう、

 新品のスケーラーの使用感を覚えておくことが重要!

 

スケーラーのシャープニング (主にグレイシーキュレットについて)

 

 

⑥超音波スケーラー

(1)先輩の臨床を見学し、チップの動かし方やポジショニング等を確認する
(2)先輩のスケーリングを受けさせてもらう
(3)顎模型、空き缶などでチップの当て方、パワーの調整を練習する

(4)院長、スタッフの口腔内で染め出しをしてからスケーリングする
※上顎の最後方歯の遠心に取り残しがないか、特に注意して確認!

 

 

 

 

⑦エアフロー

 

(1)先輩のメインテナンスを見学し、チップの動かし方やポジショニング等を確認する
(2)先輩のエアフローを受けさせてもらう
(3)顎模型を使い、チップの動かし方やバキュームの位置を確認する
(4)院長、スタッフの口腔内で染め出しをしてからエアフローをする
※リコールパウダーの方がプラスパウダーよりも粒子が大きいため、

 練習ではリコールパウダーを使うと、飛沫や痛みの程度を確認しやすい。

 

エアフロー(ハンディジェット)のマニュアルです(新人歯科衛生士 N美)

レモン味のエアフローを試してみました

 

 

 

新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院の常勤歯科衛生士





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